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「う〜、暑ぃよぉ〜。かりん、もうバテバテですぅ〜」 |
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「それじゃあ、疲れが吹っ飛びそうなものでも食べにいくかい?」
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| まだ残暑も厳しい中、夏バテ気味のかりんを引き連れてトゲオがやってきたのは松山市内の学生街。かげろうに浮かぶ直線道路の中ほどで、風になびくノボリに大きく「お弁当」の文字。 |
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「あ、あそこかな? …って、な〜んだ、お弁当屋さんかぁ。今から行くお店はどこにあるんですかぁ?」
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「ん〜? まあ、ついてこいよ」
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そう言いながら、たった今かりんの期待を裏切ったばかりのお店『中華飯店・いのうえ家』にスタスタと入って行くトゲオ。
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「おいおい、かりんはお弁当じゃなくて、クーラーの効いた店内でゆっくり食事がしたいですぅ」
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| トゲオは構わず店の奥へと入ってゆく。外から見る限りは弁当屋だったが、店内に入るとカウンターやテーブル席があり、食堂スペースとなっていた。 |
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「あら? お弁当屋さんじゃなかったのね…」
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「この『いのうえ家』は、もともと“焼き豚玉子めし”が人気なんだけど、途中から弁当も売るようになったんだよ。というわけでかりんちゃんはこれね。オレは“ミックスフライセット”」
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「“焼き豚…玉子めし”?」
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「見れば分かるよ」
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ほどなくやってきた料理に目を輝かせるかりん。タレがたっぷりとかかったご飯の上に肉厚の焼き豚、さらにその上に乗った目玉焼きが目にも鮮やか。
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「わお♪ なるほど“焼き豚玉子めし”だわ。いっただっきま〜す♪」
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レンゲでざくっとすくい上げると、焼き豚とご飯の間にしみ込んでいく玉子が食をそそる。
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「む…う…、しっかりした味の焼き豚、甘辛い香りのタレ…そのすべてを包み込む玉子の甘みとトロリ感が口の中で1つになって…これぞ美味ってヤツね♪」
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「こんなにボリューム感があって濃いめの味付けなのにさっぱりと食べられるのがいいだろ。しかもスープ付きで400円だから学生からサラリーマンまで大人気なんだ。お、オレのもできたみたいだぞ」
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「ブッ、デカッ! 何? その洗面器みたいなドンブリは!?」
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「デカイだろ(笑)。セットメニューもいろいろあるけど、この1個のドンブリに盛りつけられたシリーズがオレは好きなんだよね。何か、いっぱい食ってる!って感じがしてさ」
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「その中の“焼き豚玉子めし”って、かりんが食べてるのと量が変わらないように見えるんだけど…」
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「ああ、多分同じだよ。基本的にはセットメニューだからって量を減らしたりはしてないみたいだから。“まんぷくセット”なんて、ラーメンまで丸々1人前あるんだぜ |
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「じゃあ、あれもこれも味わいたいってとき、小食の人は大変だね」
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「唯一“ハーフセット”だけはミニ玉子めしになってるから、そっちがオススメだな。ああっ、フライがサクサクでうまいぜっ!」
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| ところで、かりんの夏バテはどうなったのだろうか? |
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「疲れてるときは中華だよな」
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「こんな濃厚な味を楽しんじゃったら、いやが応でも元気100倍よぉ♪」 |
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「元気が出たところで…実はこのコーナーは今回で終了なんだよね」
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「『食い道楽倶楽部』も解散なの? 乙女の食欲は?」
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「活動は続行してるから大丈夫だ」
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「わ〜い♪ それじゃ、またいつかどこかでお会いしましょう〜♪」 |